エアー鉋施工現場見学
兵庫県建築士会の姫路支部からの紹介で、「エアー鉋」による西宮神社南門美観再生工事を見学しました。
エアー鉋とは、簡単に言えばサンドブラストの砂の「木粉」版です。未だ認知度は低いのではないかと思います。

建築や外構に使った無垢の木部のメンテナンスは、とても大切です。
ステイン系塗料(しみこませて木目を残す塗装)で塗装する場合、設計者はもちろん、職人さんの技術や感性に左右されます。
そして竣工後、何年も風雨にさらされ経年変化で木目がさらに美しく灰色を帯びてゆく、、、のは理想ですが、なかなか現実はそうはいきません。
環境によっては、紫外線、排気ガス、酸性雨により、竣工時の塗膜の劣化や色むらや汚れで見る影もなくなり、最悪、腐敗してしまいます。
メンテナンス方法は、洗うかケレンで表層部分を削り落とし再度ステイン系塗料で塗り直しか、最悪はペンキ塗り潰しという選択にも至ります。
外部の格子など細かい細工がある場合、工期や費用もかなりの負担になりますし、何より、もとの木部の美しさを活かすことにはなりません。
・・・そんな悩みに救世主になると思います。
今回、西宮神社では、南門の改修方法を検討するにあたり、いわゆる「洗い屋さんと塗装」と「エアー鉋」を比較されましたが、何より工期の短さでエアー鉋を選ばれたそうです。
前者は2週間、エアー鉋は5日間だそうです。
コストと工期を聞いていると、寺社仏閣だけではなく、住宅でも需要があると思いました。
「うちの玄関ドアもきれいにしてほしい、、」と言うと、玄関ドア1枚のために姫路から出張してくるとかなり割高になるので、そういう場合はドアを外して持ち帰って施工してくれるそうです。
「でも、ドアがないと暮らせない」と言うと、「大工ですから、ちゃんと仮設のドアを付けますよ」と言ってもらえました。
何より驚いたことは、ここでエアー鉋を施工するのは、宮大工さんたちなのです。
吹き付ける木部はとても繊細です。木を扱うことに長けた大工さんによる施工であれば何より安心です。