COLUMN

2025.12.27

クリスマス

こんにちは

今回の浦野のコラムは建築士試験についてです。

 

建築士試験を受けているものにとってクリスマスと同じ日にやってくる合格発表、今年もやってきました。サンタクロースからの何よりも嬉しいプレゼント。

私にプレゼントがやってきたのは十数年前、朝から仕事に手がつかず合格発表サイトの発表をまだかまだかと待っていて自分の名前があるのを確認して(現在は名前ではなく番号の発表)、仕事中にも関わらずつい大きな声をあげてしまったのが懐かしく。

そして平成22年2月22日に一級建築士カードを受け取り晴れて一級建築士となったのがつい昨日のように思います(懐かしくも思います)

免許書の番号は34万代でした、今は40万近くいるらしくたくさんの建築士がいるなともちろん全ての方が現役というわけではないので実務されている方はどれくらいでしょうか。

無駄知識をお伝えすると、一級建築士を持っていたことで有名な第64代内閣総理大臣の田中角栄氏、建築士番号「1番」という都市伝説もあったのですが本当は「16989番」らしいです。(間違えていたら申し訳ございません)

 

【一級建築士試験とは】

一級建築士は国土交通大臣が認可をおこなう建築関係の国家資格のうちの一つ

 

一級建築士を持っていると用途や規模に関係なく、どんな建築物でも設計・工事監理が出来ます。

 

一級建築士試験ですが、一次試験の学科試験と二次試験の設計製図試験があります。

令和6年度の合格率が学科試験が23.3%、製図試験が26.6%で、総合合格率が8.8%と難易度の高い試験です。

今年は学科試験が16.5%、製図試験が35.0%で、総合合格率が11.4%と去年より少し高い合格率となっていますが難しい試験であることにかわりはございません。

私が受けたときとは試験の難易度も難しくなっているように思いますし、昔は実務経験がないと受験資格がなかったのですが今は受験して合格してから実務経験を積み、免許証をもらうというルートもできました、つまり学生も受験することが可能になったということです。

仕事をしながら受験をする方は並大抵の勉強量では合格にたどりつくことが難しい試験となってきています。

 

【学科試験(一次試験)】

学科試験は「計画」「環境設備」「法規」「構造」「施工」の5科目の試験で、125点満点のマークシートで四択の試験です。

 

一概に建築と言っても、その中でいろんな分野が分かれているので、

計画・・・・・建築計画、都市計画、歴史的建築など  20問

環境設備・・・建築環境工学、設備(空調、照明、給排水など) 20問

建築法規・・・建築基準法、都市計画法などの法令 30問

構造・・・・・建築構造力学、構造計算、材料 30問

施工・・・・・建築工事の施工管理、工程、積算 25問

この試験だけで受験者の8割の人が落ちるのですから本当に恐ろしい試験です。

もちろんこの一次試験を合格しないと二次試験に進むことはできません。

 

【製図試験(二次試験)】

設計製図試験は、試験時間が6.5時間です。

試験が開始後にA2の紙に書かれた課題文を読み、その課題文の要求+建築基準法等の法律を守ったプランを考え、更にその内容をミスなく時間内に作図する試験です。

 

  • 課題文と読み、エスキスと呼ばれる計画プランを完成させるまでで2時間から3時間
  • エスキスを基に作図(配置図、平面図、断面図、面積表)、完成させるまで2時間から3時間
  • 計画の要点をA3の紙に記述する(30分から1時間)

 

しかも手書き、鉛筆と定規を使い図面を仕上げます。

 

あれほどしんどい6.5時間はなかなか経験できるものではなく、精神が削られる試験でした。今もう一度受けろと言われても全力でお断りさせていただくことは決定的です。

 

ただあの試験を受ける覚悟を決めたときの気持ちや合格したときの喜び

毎年クリスマスのこの時期になるとそれを思い出させてくれます。

そのたびに初心忘れるべからず、原点に立ち戻りまた来年もがんばろうと思うのでした。

資格に恥じないよう日々精進いたします。

次は何に挑戦しましょうか。

 

浦野 淳一

浦野 淳一

JUNICHI URANO