2025.06.07
日記
雨の季節
雨がしとしと降り続く季節になりました。ここはいつもお世話になっている方の登り窯のある小屋から眺めた雨の日の景色です。降り注ぐ雨はカメの水面を揺らし波紋を作ります。笹やギボウシの葉は小刻みに揺れています。トタン屋根を打ちたたく賑やかな音も心地よくつい聞き入ってしまいます。雨の日もまた楽しいと思える瞬間です。
しかし、同じ雨も降り続いたり勢いが激しくなると一瞬にして状況は変わります。雨漏り、浸水、洪水、土砂崩れ、土石流等々水害へと豹変するわけです。これが自然の怖いところで、付き合い方を一歩間違えると簡単に人の生活を壊し命をも奪いかねません。
そして建築(設計)はこの自然と向き合う仕事でもあります。デザイン性の良さだけでは解決しない多くのこうした課題を解決しながら作り上る。暑さ、寒さ、日射、突風、台風、地震などの対策はもちろんのこと、使いやすく居心地の良い空間へと人を導くことも忘れてはなりません。なんと多様でしんどい仕事かと・・・ふと、こうした時に思い、考え気を引き締めるのです。
(ちなみにこの動画はリール動画で見られます。fukfuk3172)